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店長:城島祐子
Winds!芸艸堂オンライン店の店長、4才の娘を持つ一児の母、城島祐子と申します。
芸術が好きな両親の元で育ったこともあり、短期留学していたイギリスでは美術館へ毎日のように通っていました。
木版画についてまだまだ知識は浅い私ですが、そんな私なりの視点で皆様にいろいろなことをお伝えできればと思います。
何卒よろしくお願いいたします。
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『北斎漫画』−葛飾北斎
『北斎漫画』−木版本−購入ページへ

『北斎漫画』の魅力


『北斎漫画』は、葛飾北斎の作品として有名であるが、日本国内よりもむしろ、海外の画家たちに多大な影響を与えたと言われている。
葛飾北斎53歳の年、文化9(1812)年、関西に赴いた北斎は、その帰途、名古屋の弟子のもとへ立ち寄った。そこで描いた下絵300点をもとに名古屋の版元永楽屋東四郎によって、『北斎漫画』第一編として文化11(1814)年に刊行された。
その後、人気を得た『北斎漫画』は翌年の文化12(1815)年に第二編、第三編が続いて刊行され、北斎の没年の嘉永2(1849)年までに、30有余年の時を経て、第十三編までが刊行された。
しかし、北斎の死後も弟子たちの手によって刊行され続け、なんと第十五編は1878(明治11)年に刊行されている。

『北斎漫画』−木版本−購入ページへ


『北斎漫画』 がここまで人気になった理由はどこにあるのだろうか。
『北斎漫画』には、約4000ともいわれる図が書かれ、その種類は、歴史上の人物から伝説、伝説上の生物、家屋や、人々の日常の姿を現した風俗図、動物、植物、果ては妖怪や物の怪にいたるまであらゆるジャンルに及んでいる。
とくに、人物の描写には、矢を射る一連の動作など、こと細かに描かれており、絵師の参考になるにとどまらず、見ているだけでも気持ちがわくわくする作品である。
描かれている人物もとてもユーモラスで、そういうところも人気を得ている要因の一つといえそうである。
今までにも影印本など、数多く出版されているが、上質な和紙に摺りこまれた実物は、その色、その手触りはさることながら、原画を描いた北斎を始めとする、版木を彫った彫師、紙漉き、摺師など仕事人の息吹を感じることのできる素晴らしいものとなっている。
是非とも、手にとって見ていただきたい逸品である。

『北斎漫画』拡大します
『北斎漫画』第四編より−クリックで拡大します
『北斎漫画』拡大します
『北斎漫画』第二編より−クリックで拡大します
『北斎漫画』拡大します
『北斎漫画』第二編より−クリックで拡大します
『北斎漫画』拡大します
『北斎漫画』第五編より−クリックで拡大します

『北斎漫画』−伝承版木による再摺


葛飾北斎美術館長 永田生慈  

全十五冊に及ぶ『北斎漫画』は、広告等を除き全冊で四百三十四丁にも達する膨大な丁数で構成されている。その全丁を摺刷する版木は、墨板(主板)、薄墨(淡ネズ)、肉色の色版全て合わせると、七一〇枚という驚くべき数量であるという。
大体の版木は、縦二十五センチ×横三十八〜四十二センチ程度の大きさで、厚さは一・五センチ程度の桜板が用いられている。しかし、長期間ベストセラーを続けた版木は、こうなるものなのかと思わせるほど、傷みや磨耗の目立つ板も散見された。
(中略)
『北斎漫画』は発行当初以来、今日までほとんど途絶えることなく、時代と共に様々な印刷方法で影印出版され続けているという、稀にみる超ロングセラーである。しかしそれら多くの出版物は、あくまで影印であり、北斎が伝えようとした芸術性を十全に感得することは困難であろうと思われる。
今回の再摺が、北斎の当時そのままのプロセスと同様の和紙を用いて製作されるという点に、これまでの影印とは根本的に相違があるのである。
しかし、伝承の版木をもって『北斎漫画』 を現代に蘇らせることは、もう今回以降は不可能ではないかといわれる。実際、秀抜の技術を保有する摺師が苦闘しながら、反ったり付木の見当だったりする、一筋縄では摺刷できぬ版木に対峙して、当時のままの見事な画面を摺り出すことが、果たして職人の減少する今後に可能なのだろうか。
それだけではない。摺刷に用いられる用紙は、何度もバレンの圧力を受けながらも、版本という性格上から薄手でなくてはならず、その一枚一枚は全て手漉きでなくてはならない。そのため今回は、高知県の山里深い津野町の須崎半紙という貴重な和紙を用いたが、これもまた製作者の老齢化によって、百五十セット、約八万枚という量を揃えることは困難だとされているのである。
してみると、今回の伝承版木による再摺りは、北斎時代における製作方法の最後を飾る仕事になるかも知れない。であれば、まさに『北斎漫画』 にとって、歴史的な事業というべきであろう(別冊解説より抜粋)。




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