Winds!芸艸堂 店長日記/ブログ

木版画

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店長:城島祐子
Winds!芸艸堂オンライン店の店長、4才の娘を持つ一児の母、城島祐子と申します。
芸術が好きな両親の元で育ったこともあり、短期留学していたイギリスでは美術館へ毎日のように通っていました。
木版画についてまだまだ知識は浅い私ですが、そんな私なりの視点で皆様にいろいろなことをお伝えできればと思います。
何卒よろしくお願いいたします。
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神坂雪佳(かみさかせっか)

京都生まれの神坂雪佳は、16歳の時から四条派の流れを汲む日本画を学びました。その後、工芸図案や装飾芸術に関心をもった雪佳は、岸光景の門を叩き、琳派の研 究を行いました。画家・図案家として本格的に制作を始め、明治34年には欧州各国の工芸図案調査のために渡欧もしました。また、数多くの図案集や雑誌などの編集にも携わり、図案の普及にも貢献しました。

中でも、今回ご紹介する『百々世草』は琳派の伝統引き継いだ図案集で、その図案はエルメスでも取り上げられるなど、海外での評価が非常に高く、国内においても近年、人気を増してきております。
Winds!芸艸堂ではその『百々世草』の中から厳選した作品の木版画の数々を、皆さまにおすすめしております。
神坂雪佳(かみさかせっか)

神坂雪佳『百々世草』


神坂雪佳『百々世草』
1909〜10(明治42〜3)年にかけて、上・中・下の3巻が続けて刊行された神坂雪佳の図案集
『百々世草』(ももよぐさ)とは、菊の花の別名で第一集の一番初めにも描かれている。
各巻それぞれ20作品を収録、計60作品で構成されている。
作品は、やわらかさやユーモアといったものが感じられるものが多く、琳派の流れを汲みながらも、雪佳独自の世界観のようなものが漂っている。

神坂雪佳 『八橋』
いわずと知れた 『伊勢物語』第九段三河国八橋の場面を描いた作品。尾形光琳の『八橋蒔絵螺鈿硯箱』にも代表されるように、琳派も多く扱った題材。雪佳は、手前のカキツバタ越しに八橋を描いている。
このデザインはフランスのエルメス発行のカタログ誌「ル・モンド・エルメス」の表紙にも採用され、雪佳の人気を高めた作品でもある。

神坂雪佳 『狗児』
近年、人気を博し、 芸艸堂の代表的な作品となっている。
仔犬がカタツムリを眺める姿がユーモラスでかわいらしい作品。琳派の中村芳中の『狗子』を彷彿とさせる。雪佳自身、芳中の『光琳図案』の影響を受けていると思われる。

神坂雪佳 『吉野』
新古今和歌集以前、吉野といえば『桜』よりも『雪』というイメージであった。
雪佳の描く吉野は、桜の花明かりのようにも見え、また雪明りのようにも見える作品となっている。
額に飾れば、室内がなんとなく明るい雰囲気になる、そんな作品である。

神坂雪佳 『雷神』
雷神は、俵屋宗達の『風神雷神図』をはじめ、琳派で多く扱われた題材である。
雪佳の雷神は、宗達の雷神に比べ、太鼓などにもみえるように、デフォルメ化された印象を受ける。 また、鬼のパンツが虎皮で描かれており、この辺りからもユーモラスな印象を受ける。その一方で、髪などは量や広がりにダイナミックな印象も受ける。

神坂雪佳 『巴の雪』
この絵の来歴については詳細がわからなかったが、『鉢木』を想起させるかのような、吹雪の場面を描いている。
くの字に曲げた体が、進行が困難なことを現している。雪は渦を描き、止まっているはずの雪があたかも舞っているような印象を受ける。
白と黒のコントラストも美しい作品となっている。

神坂雪佳 『雪中竹』
雪の竹林で出会った、一匹の雀。
出会った瞬間、思わず目を合わせてしまった、そんな瞬間を見事に捉えている。
手前に竹を大胆に描き、覗き込むようにコチラを見ている雀がかわいらしい作品。
雪佳の動物ものは人気があるが、『狗児』と並んで、特に人気の高い作品である。

神坂雪佳 『小波』
雪佳といえば、やはり波。
雪佳は『海路』という、波を図案化した図案集も出している。

波打ち際を描いたものであろうか。今にも波の音が聞こえてきそうな作品となっている。
波の音を聞きながら、永遠に時が流れる。
やがては千鳥も飛んでくるであろうか。

 

神坂雪佳 『白鷺』
手前に大胆に描かれているのは籠。わざと筆致を変えることで、遠くにいる白鷺にピントを合わせている。

丁寧に描かれた白鷺は、獲物を見つけたのだろうか。
白鷺の狩りの様子を、籠の陰から覗いているようなそんな気持ちになる作品である。